コグナビ新卒における部署情報の必要性
概要
コグナビ新卒において部署情報をどのように取り扱うべきなのか、という検討です。
部署情報の重要性
部署情報というのは「各事業所内の部署が保有する採用ニーズ(人数・求めるスキル他)」のことであり、それは貴社の派遣事業にとっては重要な情報です。 今回の論点は「その重要度の高さ」はありつつも、その情報を「新卒サイトに盛り込むべきか」という議論です。
就活学生に部署情報は価値があるのか?
部署情報が掲載されていてマイナスになることはありませんが、個人的には現在表示されているような「部署情報」は、就活学生においてはそれほど価値がないのではと思っています。
理由としては、以下のものです。
1. 部署名と専攻や実習の合致情報だけでは、学生はイメージできない。
例えばこの例であれば、「開発本部」といわれても何をするのか想像できない学生が多いように思います。
逆に部署の情報をしっかり記載する形であれば意味はあるかもしれませんが、その場合は制作費用をどのように抑えるのかといった検討が必要です。
2. 部署を指定して入社することができない。
仮に制作費用を全て抑えて全掲載企業に細かい情報を掲載し、機能的には部署を指定して応募が可能な場合でも、企業側でその意向を汲んだ採用をしてくれる可能性は低いです。
(皆さんもそうお考えでしょうが)そもそも「学生が最適な部署を判断可能か」という疑問があるため、学生が部署情報を指定して応募することが良いとは思えません。
では「単なる希望」として企業に伝える位置づけでれあれば、その情報にどの位のコストを掛けるべきなのかという疑問が残ります。 シンプルに、貴社にとっての「重要な情報」は、学生にとっても同様に「重要な情報」なのか、という問いです。
部署情報の活用方法
企業のマッチング情報として利用
新卒学生と企業とのマッチングデータとして部署情報を活用する意味はもちろんあります。
また、部署情報に限らず、その2階層上(企業・事業所の情報)とのマッチングだとしてもなんら問題はありません。
以下はLabBaseの表示項目ですが、これも実際は配属部署でマッチングしながら表示は企業であり、普通の表示方法のように思います。
コグナビ転職での活用
新卒は学生も企業側も「企業に就職」という意識が高いですが、中途では派遣と同様に部署毎に採用枠があるため、「このスキルがあれば、どの会社に入社の可能性がある」という情報は価値があり、コグナビ転職においては活用できるデータです。
一方で、例えばリクルートエージェントやパーソルも、企業の求人票を大量に保有しています。転職希望者にとっては「このスキルがあれば、どの企業がそのスキルを条件に募集しているか」ということがすぐにわかるため、ある意味部署情報とほぼ同じ機能を持つとも言えます。
論点
マッチング結果として何を表示するべきか
実際のマッチングロジックは部署(本質的には職種だと思いますが)で行われるとして、ユーザーに表出されるマッチ結果はどのような形で表示されるのか、というのは一つの論点としてあると思われます。
1. 企業単位
一般的な企業認識、学生認識に新卒サイトに合わせる形です。
例:あなたの希望に合う会社は、●●株式会社!
2. 事業所単位
事業所単位がコグナビでは中心のためこの階層で表示する形です。
例:あなたの希望にあう働く場所は、●●株式会社 ●●事業所!
3. 部署単位
これは現在の形です。
例:あなたの希望にあうのは、●●株式会社●●事業所の品質管理!
4. 職種単位
概念的には部署の下になりますが、企業内では部署を指定することなく汎用的に利用できます。一般的に転職サイトはこの階層です。(ex.●●株式会社の設計職)
例:あなたの希望に合うのは、●●株式会社の●●のお仕事!
どの階層でも良いとは思いますが、学生に分かりやすいので企業軸、もしくは職種軸が一般的ではと考えています。