コグナビ新卒の打ち出し検討
コグナビ新卒において、何を伝えていくべきなのか、表現していくのかの検討です。
現在のサイト
現在のログアウト画面のトップは以下の形です。(ある意味、サイトの顔といってもいいと思います。)
この画像から読み取れる主要な言葉は以下のものです。
メインキャッチコピー関連
- スキルがつながる世界へ
- エンジニアへの就活
- 学びと好きが仕事につながる
ターゲット・目的
- 理工学生向け就職サイト
- エンジニア就活
- 新卒採用
ここから読み取れる情報として、「スキル(学び・好き)で仕事を選ぶ」というテーマです。貴社独自で保有する「企業の部門毎の詳細な採用情報とそれを実現するマッチング」を訴求する意図だとは思いますが、このログアウトトップとして適切なのかという疑問が残ります。
特化型サイトと訪問時のユーザーの関心の程度
コグナビ新卒は機電系(サイト上では理工系と表現)学生が対象であり、かつメーカー求人に特化した求人サイトです。これは訴求力のある強い特徴である一方で、利用者を制限する特徴です。(それほど強い制限ではありませんが、当然拡大よりは強い制限となります)
以前のお話で、対象学生の50%がメーカー以外に就職するというお話しがありました。そう考えると、学内セミナーの開催時では「過半数の学生がメーカーを強い就職先として考えていない」かもしれません。(おそらく漠然と考えているのだと思います)
普通の特化型サイトであれば、訪問した時点でそのユーザーの関心は一定以上ありますが(例えば、青森県〇〇市の観光ページはその場所に興味あるユーザーが訪問します)、コグナビの場合は興味の如何に関わらずサイトに登録させることができる貴社の強みの結果、関心の低いユーザーもまた登録が行われます。
打ち出しの方向性
それらの状況を考えるならば、現在の「スキル(学び・好き)で仕事を選ぶ」というテーマの前に、もっと「就職先としてのメーカーの魅力」伝える方向性も考えられます。
(そもそもの話としてログアウトトップに、メーカー特化・機電系特化という情報がほぼ掲載されていないのはどうかという思いもあります)
メーカーを単なる候補の業界の一つとして考えている学生に対してもっと「メーカーで働くってこんなに面白いんだよ」という魅力を伝えるコンテンツ・機能がまず必要かもしれません。(学内セミナーがその役割を果たしている可能性もありますが、それをサイト側で適切に受けることでより効果が高まります。)
例えば、ピタゴラスイッチで有名な佐藤雅彦さんが、物質・材料研究機構(NIMS)と組んで、若者に材料の研究に興味を持つような動画を継続してアップしているのですが、材料や物質に興味をもっていない子供に興味関心を持たせるという意味では近しい方向性かもしれません。
※参考:https://www.youtube.com/watch?v=86QKOEYu53Q
方向性
課題感と解決の方向性(のタタキ台)としては、以下のような形が考えれます。これらは実際のところコグフェス等で貴社が実現しようとしていた方向性ではないかと思うのですが、一方でうまく表現できている状況ではありません。
課題感
- 就職先として、メーカーに強い魅力を感じていない学生が過半数存在する
解決の方向性
- まずはメーカーで働く魅力を伝え、メーカーの関心を高める
- それから専攻に合致した企業を発見させる
暗黙的に理解されていたテーマではありますが、言語化してサイト上に明確に反映していくことが大事なように思われます。
コンテンツの目的
これ自体を具体的なコンテンツにする意味ではありませんが、これらを実現するサイトコンテンツを検討する必要があります。
- メーカーにはどのような種類があるのか
- メーカーの社会を変える最先端の取り組みはどのようなものがあるのか
- メーカーの仕事はどのような仕事があるのか
- あなたのスキルはどんな部署で活かせるのか
- メーカーで働くということはどういうことなのか
(インタビュー記事・編集記事など)
まとめ
現在は「スキル(学び・好き)で仕事を選ぶ」というのが第一の打ち出しになっていますが、その前のプロセスでメーカーに興味をもってもらう(もしくはメーカーで自分の興味関心が活かせるという理解)を達成する必要があるのではないでしょうか。
セミナーによってメーカーへの強い希望がまだない学生に対してメーカーの魅力(もしくはメーカーで働く魅力)を感じさせる状態をつくった上で、サイト上でもそれを強化させ、その後「スキル(学び・好き)で仕事を選ぶ」でサイトを利用していただくという両方を実現する必要がありそうです。