マーケミーティングで話題になった点
会員管理(特に初回登録部分)
現状
セミナー経由での登録は順調に進んでいる一方で、その後のログイン定着に課題があります。
改善の方向性
この点は非常に重要で、今後さまざまな施策を検討していくうえで、まず資料という観点で感じたことです。
現在は「セミナー登録」を「ログイン会員かつ新規登録者」としていますが、セミナー登録という経路をラベルとして明確にしたほうが、改善が行いやすいのではないかと思います。
この表は、過去との比較という点では重要だと思います。
ただ、改善目線で見ると、セミナー登録後の自主ログインという点が特に重要になるため、「セミナー登録」と「(その後の)自主ログイン」という形で分けて見たほうが、改善しやすいかもしれません。
また一部ではありますが、セミナー経由以外の登録経路(自然流入など)も一定数存在する可能性はありそうです。
現状は少ないかもしれませんが、今後は増えていってほしい部分でもあります。
なお、「2か月連続利用」と「1か月ぶり利用」については直感的に理解しづらく感じたため、この点はまた来週あらためて教えていただけると助かります。
少し同じことを言っているかもしれませんが、「登録日を起点に、翌日以降の行動を追跡する」形のほうが、施策ごとの効果をより明確に把握できるのではないかと思います。
たとえば、9月に行った施策によって、セミナーで登録した会員のログイン率が以前に比べて向上した、といったことが見えるようになると思います。
具体的には、上の表で6月に新規登録があった937人が、1か月後に何名自主ログインしたかが分かる形を想定しています。
初回ログイン・コンテンツに関して
現状
先ほどのテーマと同じですが、セミナー登録後に自主的にログインするかどうかが継続利用の分岐点になっている一方で、現状その割合は低いと認識しています。
ここについての施策に関する話です。
課題
セミナー終了後に、ユーザーが2回目のログインを行う強い理由が不足しているように感じています。
また、オンボーディングメールについても、位置づけをあらためて整理する必要があるかもしれません。
改善の方向性
今すぐできそうなアイデアとして考えたものです。
セミナー翌日に当日の資料(レジュメ)をマイページにアップし、「翌日以降にご確認ください」とセミナー中に案内することで、2回目のログインを促すのはどうでしょうか。
初回ログイン後に提示するコンテンツについては、セミナー内容の補足にとどまらず、「企業の魅力」や「サービスを活用するメリット」に重きを置いた内容にリライトするのがよさそうです。
メールについては、講師や担当者名義で送ることで、ユーザーに安心感や親近感を持ってもらえる可能性があると思います。
また、滞在時間や反応データを収集し、セミナー内容やフォロー施策の改善に活用していきたいです。
講師の知見や社員の体験談をコンテンツ化し、繰り返しアクセスしたくなる仕組みを整えることも検討できそうです。
セミナー自体のあり方や内容も本来はテーマになりますが、今回はセミナー内容はそのままで、ログイン率を上げるためのアイデアに絞っています。
メールマーケティング
現状
マーケティングチームが把握しているのは、主にマーケティング発信メールの効果に限られている状況です。
課題
実際のユーザー体験としては、新着企業メールやオファーメールの受信が大きな割合を占めており、メール配信全体の姿が十分に把握できていないと感じています。
私自身のユーザー体験としても、新着企業メールやオファーメールが多く届くという印象があります。
改善の方向性
まずは、すべてのメール配信数を統一的に管理する必要があると考えています。
可能であれば、「ユーザー1人あたりの受信メール数」を指標として、配信全体を俯瞰しながら効果を管理したいです。
企業発メールとマーケティング発メールを含めた全体KPIを設計し、関係者間で共有できるとよいと思います。
また、配信基盤(B-DASHとグリット)の違いによる分断についても整理し、統一した方針を策定すべきと考えます。
他
メール配信日をあらかじめ決めておくのもよいのではないかと思います。
現状は配信が不定期なため、ユーザーにとって「どんなメールが、いつ来るのか」が分かりづらい状況だと感じます。
たとえば、マーケティングチーム発信の「コグナビ就活メール」を毎週月曜・木曜に配信することで、ユーザー側の習慣化と編集工程の効率化が期待できそうです。
企業からのオファーメールについても、配信条件を最適化することで、効果を維持できる可能性があると思います。
この点はデータを確認しながら検討したいです。
また、セミナー講師名義でのメール配信も効果的かもしれません。
一度会ったことがある人からのメールなので、多少なりとも親近感を持ってもらえる可能性はありそうです。
SEO関連
課題
「コグナビ新卒」で検索した際に、検索結果に「転職サイト」と表示されてしまっている点が気になっています。
仮説
トップページが「転職」を主体とした構造になっており、検索エンジンにそのように認識されている可能性があるのではないかと思います。
現状の構造としては、ドメイントップが転職サービス、ディレクトリ配下が新卒サービスという位置づけになっています。
【現状】
ドメイントップ
├─ https://www.cognavi.jp/
└─ 転職サービス
ディレクトリ
├─ https://www.cognavi.jp/new_grad/
└─ 新卒サービス
改善の方向性
まずはカノニカル設定を見直し、転職トップではなく新卒サイト(新卒用ディレクトリ)を正とすることで、検索結果の改善を早急に進めたいと考えています。
全体の構造見直しについては時間がかかるため、追って検討する想定です。
将来的には、コグナビのトップを「ブランドの入口」と位置づけ、新卒・転職双方への導線を提供する構造に変更することを考えています。
転職関連コンテンツがトップを占めている現状を是正し、新卒・転職の双方の利用促進につなげたいです。
【改善案】
ドメイントップ
├─ https://www.cognavi.jp/
└─ コグナビブランド全体
ディレクトリ
├─ https://www.cognavi.jp/career/
│ └─ 転職サービス
└─ https://www.cognavi.jp/new_grad/
└─ 新卒サービス
他
コグフェスについては、集客を目的としていないためノーインデックスが多いというお話でしたが、あらためて拝見すると、コグナビ会員向けのサイト(ログイン領域)という位置づけなのだと理解しました。
この考え方であれば、Googleに認識させないという形でもよいのかもしれません。
一方で、コグフェスを集客や利用促進の装置として活用するという考え方もあると思います。
大学1年生・2年生が見てもよい内容ですが、現在の大学セミナーを起点とした形では、1年生や2年生との接点が作れない点が気になります。
コグフェスを会員向けの限定サービスとするのか、会員の集客装置として広く閲覧できるようにするのかについては、あらためて議論させてください。
まとめ
会員登録管理と初回ログインの定義を見直すことで、利用促進に向けた基盤を整えたいです。
セミナー後の自主ログイン導線を強化し、継続的な改善サイクルを回していくことが重要だと考えています。
メールマーケティングについては、配信の全体像を把握したうえで、適切な配信数と効果管理を行っていきたいです。
SEOについては、集客上マイナスになっている点をまず優先的に修正していきたいです。
確認
ログインユーザーがまず4000名を超える、というお話がありました。
メールの開封率は50%程度あるものの、その後のログインが進んでいないというお話でしたが、これは「クリックはされているがログインされていない」のか、「クリック自体がされていないためログインされていない」のか、後者という認識で合っていますでしょうか。
もし可能であれば、クリック数とログイン数もあわせて把握したいです。
クリックはされているものの、自動ログインになっていない、あるいはID・パスワードが分からずログインされていない、といった可能性も少しはあるのではないかと思っています。