コグナビに関する現状整理と今後の方向

概要

コグナビに関しては、大きく「サイト設計に関する技術的な話」と「ビジネスの根本に関する戦略的な話」の2つの側面があると考えています。

これまでの3ヶ月間は主にサイト設計に関する検討を進めてきましたが、今回はそれに加えて、ビジネス戦略の観点も含めてお話しさせていただきます。

1. 貴社の強みと課題整理

(1)学生集客

貴社は学内セミナーの開催が可能であり、この点が明確な強みになっています。

そのため、他社と比較して学生集客コストを低く抑えられる状況にあります。

(2)顧客獲得

一方で、顧客獲得や顧客情報の収集に関しては、競合に対する明確な優位性が見えにくいという印象です。

顧客の増加はエントリー数の増加によるところもあり、鶏と卵の関係性があります。

どのように顧客開拓を進めていくのかは今後の課題といえます。

(3)学生との関係構築

学内セミナーを通じて接点を持った学生に対し、関係性を継続的に構築できていない点も課題です。

サイトの利用促進や再訪を促す仕組みが十分に機能していないように感じます。

学生集客の強みがほとんど活かされていない状況です。

(4)社内体制

派遣ビジネスやエンジニア派遣事業としては強い体制をお持ちですが、

ウェブサイト運営に関するケイパビリティや人員体制は限定的であり、運営基盤としてはとても厳しいように感じます。

(5)技術・テクノロジー

インドの開発子会社があるためエンジニアリングの基本的な開発力は一定レベルにありますが、その上位のシステム設計やインフラ設計といった上位レイヤーにおいては、まだ課題が残る印象です。(別課題)

2. ビジネスモデルに関する検討(ビジネスの根本に関する戦略的な話)

一般的なWebサービスと比較すると、人材紹介ビジネスは労働集約型ではありますが、スケールに応じてシンプルに人員を拡大できるという特徴があります。

Webサービス(広告モデル)は規模に関わらず、最初から様々な機能・体勢が必要となります。

貴社の場合、もともと学生集客力という強みをお持ちのため、その強みを活かして人材紹介事業を強化していく方向性がより適しているのではないかとは感じています。

これは経営戦略に関わる領域であり、私からご提案をする立場ではありませんが、方向性として自然な流れだと感じています。

現在 紹介モデル コメント
学生集客 変わらず優位性
企業集客 成功報酬のため受注しやすい
学生との関係性構築 × 人を介したコミュニケーションにより
社内体制 少ない機能で運営可能
技術テクノロジー 技術の必要性低下

3. サイト設計に関する技術的な話

これまで短い期間ではありましたが、以下のような観点で議論を進めてきました。

これらは一足飛びに合格ラインまでサイトがいくわけではありませんが、石田さん、畑中さんを中心に継続的にブラッシュアップをしていくことで、体制やノウハウを整えつつ、数年後にはより良いサービスに発展していくと考えています。