技術的懸念と改善の方向性

概要

コグナビに関して不安を感じているのは、インフラやシステム周りの部分です。

以前の開発会社による不適切な開発があったとお伺いしていますが、その影響がどの程度改善されているのかについて不安に感じています。

またなぜそのような状況が発生したのかという話になります。

1. 上位のシステム判断に関する懸念

既存システムの作り直しについて伺った際に、「仕様を見直すのではなく、現行の仕組みをリファクタリングする」という方針をお聞きし、少し驚きました。

cognaviで本当に必要なのは、サイトの規模やユーザーニーズに合わせて応募数の増加に寄与する仕様へと転換することだと考えています。
そのためには、応募機能に直接関係しない部分のダウンサイジングや、同等の成果をより簡易な仕様で実現する工夫が求められます。

これらは単なる技術力の問題ではなく、経営とITの両面を理解した上位レイヤーでの企画判断が必要な領域です。
現状では、そのような企画機能が不足しているように感じています。

同様の課題はインフラ面にも見られます。

どのような構成を採用し、どのようなデータベースを利用するかといった設計判断も、上位の設計思想がなければ適切に行うことは難しいと考えています。

この辺りは現在も解決できていないのではないかと思っています。

2. デザインとシステム実装の分離について

「海外で見かける日本語看板」に、微妙な違和感を覚えることがあります。

それと同様に、文化や言語が異なる環境では、トーンや配置、フォントなどの「感覚的なデザイン要素」を正確に再現するのが難しい場合があります。

もしかすると、インド側の開発チームにも非常に優秀な方がいらっしゃるかもしれませんが、それでも構成やデザインの最適化においては、日本国内の文化やユーザー感覚を理解したデザイン会社を活用する方が良いと考えています。

その上で、デザインは国内で、システム開発はインドで行う体制を取ることで、品質を確保しつつ、開発コストを抑えることができるのではないかと思います。

3. まとめ

現状のコグナビには、システムやインフラの上位設計、UI/UXの最適化のための判断といった、経営と技術の中間にある領域の判断力が必要なように思われます。

適切なIT系のバックボーンがあるシステム会社、コンサル会社を初期の設計期間だけでも導入することが良いのではないでしょうか。