検索ロジック検討
概要
検索条件の検討です。
現状
検索ロジックは、(売りの要素にもかかわらず)コグナビ新卒において大きな問題点だと思っています。
「検索ができない」という方針と「検索ロジックが稚拙」の問題が同時に発生しているため、応募を増やすことができないという状況です。
「検索をさせない」という方針が問題として話題になることがありますが、本質的には「検索ロジックが稚拙」ということが問題です。(検索ロジックが最適であれば、検索の変更をせずとも効果はでます)
検索に関連する課題
狭域での検索
- 都道府県単位での検索が絞り込みすぎる
- UX的な問題
活かせる科目
基本は専攻が中心で、変更がしづらい(案件の固定化)
業界
業界検索は意味があるが、検索結果が絞り込まれすぎる
その他条件
全般的に絞り込まれすぎる
検索の基本方針
検索には二つの概念があると考えています。一つは「案件の抽出」で、何件の求人を表示するかという視点です。もう一つは「案件の並び順」で、どの順番で並べるのかという視点です。
この観点でいうと、コグナビ新卒は「案件の抽出」に多くの課題があります(もちろん、並び順にも課題はあります)。
具体的には、案件を絞り込みすぎてしまうという問題です。専攻で強く絞り込む、エリアで強く絞り込むといった動きが当てはまります。
例えば1万件の求人があれば強い絞り込みも成立しますが、現状の件数では強い絞り込みは案件の露出頻度を下げるだけになってしまいます。求人数が少ない場合は、なるべく絞り込まないという方針が必要です。
また案件の並び順についても、専攻との合致度を中心に配置される形になっており、検索をする面白みがありません。関心事項や興味のあるキーワードを登録させるなど、学生の関心を拡散させるような工夫が必要だと考えています。可能な限り、求人の露出を平均化させる方向です。
整理すると、以下の形になります。
- 多くの求人を、可能な限り露出させる
- 学生の好みを反映し、表示される求人を分散させる
具体的な改善方法
絞り込み条件
エリア情報
全国表示を基本とし、希望に応じて関東・関西・中部といった広域エリアでの絞り込みを可能にする想定です。都道府県での絞り込みも提供できますが、対象件数が100〜200件前後であることを踏まえると、比較的奥まった位置に配置しても問題ないと考えています。
業界での絞り込み
必須ではなく、利用頻度を踏まえて、あまり使われない位置(どうしても使いたい人だけが使う場所)に配置する形が適しています。
並び替え条件
専攻情報
専攻情報と企業のマッチング方法を正確に理解しているわけではありませんが、専攻情報をキーワード(タグ)に紐付けたデータベースと、求人情報から抽出したキーワード(タグ)を照合し、合致したものを加点する仕組みを想定しています。
手順
まず、マッチング用のタグ辞書を用意する必要があります。
[
{"id": 1, "tag": "機械設計", "category": "専攻"},
{"id": 2, "tag": "流体解析", "category": "技術"},
{"id": 3, "tag": "材料力学", "category": "専攻"},
{"id": 4, "tag": "CAD", "category": "ツール"},
{"id": 5, "tag": "CATIA", "category": "ツール"},
{"id": 6, "tag": "自動車部品", "category": "業界"},
{"id": 7, "tag": "AI制御", "category": "技術"}
]
学生は自己PR、企業は求人のテキストからキーワード抽出を行い、そのキーワードに関連するタグを複数ピックアップします。これらのタグ同士を照合してマッチングを実施する流れを想定しています。
他には、専攻とタグを事前に紐付ける方法も考えられます。例えば、機械工学専攻であれば、それに関連するタグをあらかじめ設定しておくなどの形です。
材料力学、流体力学、熱力学、制御工学、設計工学、CAD/CAM、メカトロニクス
興味があるキーワード(タグ)
こちらも、学生が設定したキーワード(タグ)と、求人側が保有するタグを照合し、合致したものを加点する形が考えられます。
その他
IMPを管理して表示を最適化する方法もあります。表示回数が多すぎる求人は表示順位を下げ、表示が少ない求人は表示を増やすといった調整です。
また、「休日◯日以上」といった条件のように、絞り込みすぎてしまう要件は、場合によっては削除を検討してもよいかもしれません。